[2015.05.03] 【戦評掲載】5月3日(日)TK bjリーグプレイオフ2015 ファーストラウンドvs富山グラウジーズ
新潟が北信越対決を制し、カンファレンス・セミファイナルへ
第1Q 新潟13-17富山
藤江のミドルからのジャンプシュートが決まり、富山の先制で幕が開ける。その後もワーナーが中心となり得点を重ねる富山。新潟もいい連携からシュートを決め、常に1~2ゴール差を争う展開に。ウィラード、田中らの得点で富山リードで第1Qを終える。
第2Q 新潟37-31富山(24-14)
新潟ケネディが開始早々3Pを沈めるが、すぐさま富山が24秒フルに使った攻撃で得点し、主導権を渡さない。しかし新潟の視野の広い巧みなパスワークから生まれる攻撃が功を奏し、開始3分ついに同点へ。カーターがパスカットから速攻、バスケットカウントを貰うなどし徐々に富山を引き離す。富山も負けじとゴールにアタックするも決定機に欠ける苦しい時間が続く。新潟が逆転し前半を終える。
第3Q 新潟56-50富山(19-19)
富山は外したシュートをワーナー、ウィラードらが押し込み、インサイドの強さを見せつける。富山が得点すると新潟もすぐに返し、富山を寄せ付けない。しかし終了間際、新潟はトラベリング、オフェンスファウル、キャッチミスが続いてしまう。ウィラードの3P、水戸のフローターシュートなどで得点した富山が6点差まで詰めて最終Qへ。
第4Q 新潟81-66富山(25-16)
タイトなディフェンスにお互い攻めきれず、攻守の入れ替えの早い展開が続く。新潟は外国籍選手が中心となり、正確なパスと力強い個人技で徐々に富山を引き離す。オフィシャルタイム後は更に勢いづき、サリバン、バン・トリースが続けてダンクを決める。富山もいいパスワークで攻撃するが、ディフェンス時にファウルがかさみ、流れを引き寄せられない。フリースローも確実に決め、勢いに乗った新潟が北信越対決を制した。
全体
終始目の離せない白熱した戦いだった。富山は3P、外角からのシュートを外しても高確率でオフェンスリバウンドを取り、押し込む流れが多くインサイド陣の強さを見せつけた。フルロスターではない富山は奮闘するも、新潟の視野の広い正確なパスワークから繰り出される攻撃が一枚上手だった。新潟が有明へ向け、一歩駒を進めた。
ベストプレイ
第1Q 富山・ウィラードがゴール下でもらったパスをシュート。バスケットカウントを貰う。
第2Q 新潟・カーターがパスカット、そのままレイアップでバスケットカウントを貰いワンスローを確実に決める。
第4Q 新潟・サリバン、バントリースが連続してダンクを決める
ヘッドコーチコメント
新潟アルビレックスBB HC: 平岡 富士貴
二日間新潟、富山の多くのブースターによる素晴らしい環境の中でバスケットボールが出来たことに感謝しています。プレイオフはどちらが勝つか分からない真剣勝負で、今回は勝ちましたが、こうして富山という素晴らしいチームと戦えたことを嬉しく思います。また次の試合へ向けてしっかりと準備していきたいと思います。
富山グラウジーズ HC: ボブ・ナッシュ
この二日間だけでなく、シーズンを通して新潟というチームは素晴らしいプレーをしてきて、本当にいいチームですし、有明に行くチャンスがあると思いますので、新潟を讃えたいです。チームはこのシーズン成長したと思いますし、40勝できるチームだと思っていますので、今後もこのまま成長していきたいです。
■観客数:2,015人
■戦評協力:株式会社マーススポーツエージェント
■文責:大澤智子