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[2016.05.06] 2015-2016シーズン総括記者会見のご報告

いつも新潟アルビレックスBBへ温かいご声援をいただき誠にありがとうございます。
さて、本日新潟市内にて、中村和雄GM兼HCによる2015-2016シーズンの総括記者会見を行いましたのでご報告いたします。

2015-2016シーズン総括記者会見のご報告

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日にち:2016年5月6日(金)
会 場:ホテル イタリア軒
登壇者:新潟アルビレックスBBゼネラルマネージャー兼ヘッドコーチ 中村 和雄

中村和雄GM兼HCコメント

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辞めると決めて、このような会見をこのような気持ちで臨むのは人生で初めてです。就任したときに、最後のシーズンなので何が何でも優勝するということを掲げました。僕の中では計算があって、パプが帰化して、帰化選手がいることでアドバンテージをとれるということが自信で、チーム作りにおいても良い方向にいくだろうと思っていました。
ただ現実は帰化申請の許可が下りるまで時間がかかり、怪我もあった。また、帰化選手というアドバンテージを生かせず、なかなか上手くいかない時期もあり、まずいかなと2か月くらい前から思っていました。3人(外国籍選手2人と合わせて)が同時に出ることで交代選手がいなくなったりですとか、パプが悪いということではなく、帰化選手が入ったときのマイナス面を考えていなかった。これは僕の失敗だと思います。3人目の外国籍選手がシーズン終盤までなかなかフィットしなかったこともある。このことで日本人選手に相当な負担を掛けてしまった。外国籍選手が厳しい状況であれば日本人選手が頑張らなければならないというところで、日本人選手には相当厳しい練習を課しました。そういう中で思いを分かち合えましたし、彼らも一生懸命練習をこなしてくれて、強くなっていった。彼らと一緒に有明で戦いたかったですし、今は申し訳ない気持ちです。この経験を糧に、彼らの今後の活躍に繋がってくれればと思います。

Q.就任当初、選手へ「まず俺に勝て」とおっしゃっておりましたが、日本人選手は中村監督に勝てましたか?
まだ道半ばだと思います。成功して初めて勝った負けたということが言えると思います。この成果が出る前に退任するという形になりました。

Q.チームをまとめるには3年かかるとおっしゃっておりましたが、この1年はどのように感じましたか?
公威が中心となって、僕も考えられないくらい良くついてきてくれました。そういう意味では本当に申し訳ない気持ちです。パプが悪いのではなく、僕が帰化選手のいるチームづくりにおいてマイナス面を考えられずに進めてしまったことが大きかったかなと思います。

Q.岩手戦が終わり、一人になったときにどんなことを考えましたか?
朝方3時くらいから起きるまでがまだつらいですかね。思い残したことがいっぱいあり、失敗したこと、チーム作りの段階で失敗したことが悔しく、このどうにもならない悔しさがまだ残ります。ただ、常に前を向いていきたい。就任当初から新潟のバスケットを強くしたいという思いがありました。新潟はミニ、中学、高校とたくさんの指導者と交流があり、昔から若い指導者を育ててきました。最近は新潟のバスケットも強くなってきましたし、今後は(各カテゴリーで)新潟のバスケットが日本一になるのを見届けたいという気持ちです。

Q.これまで様々なチームで指導されてきましたが、新潟での1年間はどのように感じていますか?
bjリーグ最後のシーズンですし、今年1年で決着つけると言ってやってきました。相当焦りもありました。僕は始め長崎の高校で日本一になるまで7年かかりました。浜松にはbjの前から合わせて13年いましたが、強くなってきたのは終盤です。秋田のときは1年目は大変でした。僕の考えを選手が理解するのが大変で、そういう意味では新潟の選手達はすごかった。来年続けるとしたら今の選手達で臨んだと思います。それくらいフィットしていました。僕の指導を素直に受け入れてくれたのが嬉しかったですし、この選手達が今後伸びていくのが楽しみです。また、選手達が来年日の目を見て、プロの選手としてさらに活躍してくれればいいかなと思います。

Q.そのような中、1年での退任というのは?
優勝を掲げ、帰化選手を入れてのチームづくりをしてきました。先程述べたように、まずいかなと感じることもありましたが、選手達を選んだのは僕だし、この責任は僕にあると思います。僕が、僕の中でけじめとして、やはり許せないことでした。
岩手戦の後のロッカールームで選手達は泣いていました。特に日本人選手は号泣していました。僕は今まで試合の結果で泣くことはなかったのですが、初めて泣きそうになりました。その瞬間に選手達とは分かち合えていたなと感じましたし、いい関係だったなと感じました。また落ち着いてから皆と食事でもいければと思います。

Q.Bリーグに向けて新潟アルビレックスBBへの期待は?
生半可な戦いではないと思います。今のNBLの日本人選手とは経歴に雲泥の差がある。これは選手達にずっと言ってきました。身長も技術も経験も全てにおいてです。なので相当に策を練って戦わないと太刀打ちできないと思います。経済的な面でも差があると思うので、3年なり5年なりある程度時間が必要かなと思います。今までの戦いとは訳が違いますし、チーム作りに時間がかかるのではないでしょうか。また、Bリーグでは入れ替え戦があります。入れ替え戦はレギュラーシーズンともプレイオフとも全く違う戦いです。そういう厳しい戦いもありますし、メディアの皆さん、そしてブースターの皆さんが一丸となってチームの背中を押してあげてほしいと思っています。

Q.今季若手が台頭してきましたが、今後、彼らに期待することは?
バスケットはガードとセンターが重要で、今季はポイントガードがなかなか定まらなかった。特に今季はガードに様々な選手を起用してきました。ポイントガードとはどういうものか、技術やメンタルなど彼らにまだ教えてあげたいという気持ちはあります。何か一つ武器を、という面では、武井の速さ、優樹のハートを買っていました。特に優樹のハートは素晴らしい。彼のハートはNBLの選手達にも立ち向かっていけると思いますし、彼が先頭でやっていってほしいと思います。

Q.今季新潟に残せたもの、そして一番成長した選手は?
一番成長したというのはなかなか分からないですかね。ただ、ガード陣はよくついてきてくれて、試合でも起用できるようになってきました。また、シーズン当初、皆髪を切って、髭を剃って、見た目から決心して入ってくれた。本当はそういうものはあまり気にしないのですが、決意して臨んでくれたことが嬉しかったです。その先頭は公威でした。公威はキャプテンとしてシーズンを通して良くついてきてくれました。彼がついてくるから、周りもついてきてくれたと思っています。逃げ出さずに良くやってくれたと思います。また、スタッフにも感謝したい。この10ヶ月、僕の下でやってきたということは、どこに勤めてもやっていけると思う。僕のスタッフに対する要求の多さは選手の比ではないんです。なのでスタッフは鍛えられたと思いますし、今後も僕がいなくなったからホッとするのではなくて、それが当たり前だと思って選手のために仕事してほしいと思います。そして公威がこのチームを何が何でも引っ張っていってくれれば。彼は技術的にもNBLの選手達と戦っていけますし、彼が謙虚に向き合ってくれればと思います。

Q.bjリーグの収穫と課題、Bリーグに期待することは?
OSG時代、ある企業チームの試合会場に行ったときに、お客さんがいなくてこれは大変だなと思っていました。その後NBAやヨーロッパでバスケットを見たときに、特にヨーロッパはサッカーのノリで皆応援していて物凄く盛り上がっていた記憶があります。またその後、河内さん(bjリーグ河内コミッショナー)に誘われて別府にbjリーグの試合を見に行ったのですが、物凄く盛り上がっていました。これは素晴らしいと。それでオーナーにお願いしてbjリーグに参戦しました。やはりbjリーグはバスケット界を変えたと思います。今でこそ企業チームにもチアがいたり盛り上がっていますが、それはbjリーグがあってこそだと思います。サッカーや野球もそうですが、試合以外にいろんなアトラクションや楽しめるところがあって、いろんなものを食べることができて、子どもが楽しめて、試合で盛り上がって発散するというのがスポーツで、おらがまちのスポーツだと思うんですよね。新潟でそのような状態にできなかったのは悔いがありますが、是非ブースターの皆さんには一丸となって盛り上げていってほしいと思っています。

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